活字嫌いな特定層がウザがる回です。
また、同時に読解力の無い御仁系が独自の理解着地点に至る傾向が強いソレです。笑
さ
別メニューで御用命賜りました、DT-1F DT250 3型かな?
先ずは水没しない程度に積年の垢を落とし、各部を確認しましょう。
と、高圧洗浄を掛けるワケですが、そこは流石の70’... 60’?
ただでは済まないですよね... (;´▽`A``
ガソリンタンクの穴あきにより、塗装を浸蝕して来て居ました...
ここはコックパッキンの可能性も有るから、まぁ其れは其れとして。
問題はココ
コックの前方は、洗車後のエアーブローで塗膜が吹き飛び、「ジワー」っと、ガスが滲み出て来て、陽炎のごとくユラユラ揮発して行く状態... ((+_+))
RX様の状態と同じですね。 匂いもホボ出ませんから、塗装下の場合、良く見ないと気づかずです。
見え難いカゲロウガス... 着火性良いですから御注意を。(`・ω・´)ゞ
さぁ
緊急度 とすれば、初期対応だけ急げば話しは済みますが、其処に時間が生じれば酸化が進んで酷く成るので、、、一定行程迄は一気にやり切らなければならない... (*_*;
そんな事態に急遽直面と言うワケで、予定は変更せざるを得ないです。
直ぐにガソリンを抜き、原液パーツクリーナーで洗い、乾燥させてから、内部を水溶性の強い脱脂洗浄剤で洗い、状況の確認です。
キチンとするには、とにかく工程数が多く要るのがこの手の作業です
↓
さぁなかなか来てますねー...
以前一度やってますねコレわ。
こう言うので良い時代が有りましたから、その時代の名残産物でしょう。
その際の詰めが甘いってのも有るのでしょうけど、それが完悪ってワケじゃないですねコノ場合。
今の私の方がもっと良いだけです。← バカ
さて
当然新品は無い。
中古を見るってのも嫌だけど... 仕方がないからベースに成る物を調べましたが、現タンクの方がマシ。
アルミやFRP、ポリタン化なんて言うのも頭に過りますが... (;´▽`A``
やるしかないっすね。
いつものプロにも断られちゃう貴重車種、状況です。
ま...代りの無い物の作業は...揉まれて今が有ります。笑
ラッキーなのは、既存塗装が純正でも無いし、最悪助けて貰えば私でも塗れそうなレベルだから(やらないですけど) 其処は さて置きで進めちゃいます。
先ずは、開いてる穴を外から塞ぎます。 今回は実績有る秀逸パテ使用
錆取り等は液体漬け置き処理ですので、当たり前に、滲む様な状態では何も出来ないんです。
再三書いてるので、皆様御存じかとも思いますが、タンクって満タンにしても全部はガスに浸かりません。
そこには酸素が存在しますからと言う事は言わずもがなですね。
装着時、車両前方が一番高い位置に成ります。(給油口より高い) ココも肝ですね。
画像右が天井
丸い部がフレーム避け
なんて書かなくて解るか 笑
形状により、天井錆が錆取り作業で取り切れず、事後に振動で降ってガスに混ざり、キャブを詰めて走行不能なんて言う事も在ります。
細部の錆び迄キチンと落さないとです。
錆取り行程は2行程で酸性の剤で強弱
強い剤で、穴を開け増やす覚悟でやらないと事態は改善しませんです。
グルグルと液面(タンク)を動かして、穴が開けば即時対処が要りますので、漬け置きと言っても、目が離せません...。 結果、長時間労働には成ります。笑
画像に有る様、プレス合せ面に錆びが有ります。
シーラーして中から止められますが、それだけではミルフィーユ化の可能性が有ります。
少なくともも目視出来る物は除去すべきですね。
右天井にも1液目で落ち切らない、赤錆が居ますね...
柔らかくなってますので、手が入れば表面錆びを落とせますが...
とても届きません。
ので、錆取り2液目と同時に、イニシエからの手法を追施工
右下の錆びは剥離して浮いて居る、浮遊錆びツブです。 撮影時、タンクひっくり返してますからね。 水流で落ちます。
この位で、高圧洗浄の細いノズルと熱湯で内部を洗い、異物を排出してから、次行程です。
世間的に、「コーティングも同時に出来ます」的な、1液性の錆取り剤を使ってる方や、バイク屋さんだと、こんな表面に成ってるんじゃないですかね?
と言う感じですね。
これは、そう言った類の物と似通うのですが、錆取り後の表面性質を改善し、無害な黒錆化へと変質させる剤です。同じく漬け置き。
ここまで来ると、一旦漬け置き状態から数時間ずつ目が離せる様に成ります。
これだけでも、この工程の前の下処理方法精度いかんでは、ソコソコは持ちますが、酸素の方が断然強いでしょう。
一般的には、これで錆取りとコーティング完了ー♪ でも良いのではないでしょうか。
当店で行って居るタンク施工は、薬剤効果による表面性質コーティングでは無く、シーラントを貼り付ける物理的な被膜構成コーティングですので、この段階では全然脆弱と考え、この工程はミルフィーユ化抑止の下処理に過ぎません。
まして今回は内側から、ピンホール穴、その予備軍迄を全て埋める必要が在ります。
事前抑止です。
そのシーラント剤は流動浸透性に優れ、封入時は液体の、2液硬化タイプの物で結構高価です。
なので、請けて貰える物は、いつものプロに頼むんですよ。安くも済みますからね。
プロが請けてくれない物は、私がこうします。
その剤は、ピンホールにも浸透し、中で膨張して塞いでくれますので安心です。
固まると剥がせない、柔らかくする事も溶かす事も出来ない程に固まります。
貼り損じは、ヨソでもウチでも再施工が出来ないので中途半端や失敗は出来ないと言う事や、ピンホールが有れば、硬化時に塗装を押し上げて突き破る可能性が有る事も同意です。笑
と言う事で
シーラントを貼って行きます。
プレス合せ面の盛れ方、液の載り難い竪壁の貼れ方が良いでしょう? (*´ω`*)
液ですので、御手製の特殊ガンにより、貼り難い部位を吹き付け ⇒ 液が流動し下部に溜まります。それをグルグルとタンクを動かしてくぐらせ、貼り付けて行きます。
今回は内容が内容ですから、、、20L超のタンクに使用する剤量の、1.5倍量を作成し、小型タンクに使用します。その分、費用は掛かりますがちゃんとした作業には必要な剤量と剤量費です。
一般的には不要量、余剰封入量は摘出しますが、今回みたいな時は摘出量は100CCに満たないです。
しかしまぁ...
オーナー様は、そうした事や、メカごとにも御理解を頂ける方だから出来る事ですね...
物事知ってらっしゃるお客様が殆どで本当に助かりますし、無駄に高いと言う事は、私がする事が無い事も御存じだから、私も断らないで作業が出来ると言う事かと。笑
本題
都度、部位を切り分けて半乾燥⇒ 別部位施工 を繰り返し、全面くまなく貼ります。
特に厚く貼りたい所、補強したい所は、何度も執拗にくぐらせたり、置き固めたりして、多積層化して再発の無い様にします。
割と早く固まるので、塗面に付着はさせられないし、道具も都度早急に洗う必要が在り、時間間合いの勝負です (`・ω・´)ゞ
上が前方ですね
良い出来です。
そうこうして、見えない、手の届かない、、、
そんな
壺の中かよー...
と言う様な想像力頼りの洞窟探検的ハードワークがなされて居ます。
タンクが多かった月の光熱費は最悪です♨
同じ様な事は余りやりたくない! 笑
シーラーも全面半乾きして、外板の作業の前に、皆さんが当たり前に気に成る、塗面外観を一度ポリッシュして、施工によるシーラー付着や、ピンホールの状況などを確認しましょうね。
では又次回